写真の位置情報を削除する方法

ほとんどのスマホは、撮影した正確な場所を写真のファイルの中に記録しています。共有の前に消すなら、メタデータ削除を開いて写真を追加し、きれいになったコピーをダウンロードするだけ。GPS座標が消え、画像そのものはそのままです。位置情報が実際にどこまで分かってしまうのか、確認の仕方、主な端末ごとの消し方、そもそも記録させない方法をまとめました。

ブラウザで位置情報を消す

  1. メタデータ削除を開き、JPG・PNG・WebPの写真を1枚以上追加します。
  2. レポートを見ます。位置情報があれば、GPSの項目が表示されます。
  3. 写真の向きを保持はオンのままにして、スマホ写真が横倒しにならないようにします。
  4. メタデータを削除を押し、クリーンな画像をダウンロード。複数枚ならZIPでまとめて保存されます。

写真はブラウザ内で処理され、アップロードされません。画像を再エンコードせずにメタデータの部分だけを取り除くので、画質は落ちません。テストでは、前後で全ピクセルが一致しました。

GPS座標、カメラの機種、日時が表示されたメタデータ削除のレポート画面

位置情報からどこまで分かるか

「位置情報」と聞いてもピンと来ないかもしれません。実際には、玄関を特定できるほど正確な座標の組です。テストに使っている自由ライセンスの写真3枚から、隠れたデータを読み出してみました。

  • 2011年にワシントンD.C.の建物を撮ったiPhone写真:座標は0.01分単位(約18メートル)で記録され、写真のタイトルにある住所と同じG Streetの区画を指していました。ほかに標高、秒単位の撮影日時、機種名とiOSのバージョン、そしてカメラが向いていた方角(137度、南東)まで入っていました。
  • 2019年にSamsungのスマホで撮った猫の写真:秒単位の座標(約30メートル)、標高、GPSの時刻、正確な機種名とファームウェア。
  • 2013年にニコンのカメラで撮った犬の写真:GPS座標に加え、撮影者の名前、著作権表示、編集ソフト、カメラ本体のシリアル番号。

どれも古い機器です。今のスマホは少なくとも同じくらい正確に記録します。同じデータが、自宅のリビングの写真や、校門の前の子どもの写真、ガレージから出品する自転車の写真に入っていると想像してください。ファイルを保存した人なら誰でも地図で開けます。

日時も見逃せません。場所と組み合わさると、いつどこにいたか、何枚も集まれば生活パターンまで分かってしまいます。

位置情報が入っているか確認する

消す前に、何が入っているか知っておきましょう。特別なソフトは要りません。

  • iPhone・iPad:写真アプリで写真を開き、上にスワイプ。地図が出れば位置情報があります。
  • Android:Googleフォトで写真を開いて上にスワイプ。詳細に場所や地図があれば記録されています。Galaxyのギャラリーは「詳細」に表示されます。
  • Windows:ファイルを右クリックして「プロパティ」、「詳細」タブのGPSの欄。緯度・経度があれば記録されています。
  • Mac:プレビューで写真を開き、「ツール」>「インスペクタを表示」でGPSのタブを探します。
  • どの端末でも:メタデータ削除に追加すれば、位置情報の項目をほかの隠れたデータと一緒に一覧できます。

確認するのはカメラロールの写真ではなく、実際に送るファイルです。編集したコピー、写真アプリから書き出したファイル、クラウドからダウンロードした画像は、それぞれ位置情報が残ったり消えたりします。

スマホやパソコンで位置情報を消す

主なOSにはそれぞれ標準の方法があります。たまに1枚消すならそれで十分で、何枚もまとめて、しかも他のカメラ情報まで消したいならブラウザのツールが速いです。

  • iPhone(共有するとき):共有ボタンを押し、共有シート上部のオプションで位置情報をオフにします。「位置情報なし」と表示されればOK。その共有だけに有効で、ライブラリの写真には位置情報が残ります。
  • iPhone(ライブラリで):写真を開いて上にスワイプし、地図の下の「調整」から「位置情報なし」を選ぶと、写真アプリ上の写真から消えます。
  • Android:Googleフォトで写真を開いて上にスワイプし、場所の横の鉛筆アイコンから位置情報を削除します。Galaxyのギャラリーにも詳細の編集で同様の項目があります。Googleフォトには、リンクで共有するアイテムから位置情報を除く設定もあります。
  • Windows:写真を右クリックして「プロパティ」、「詳細」タブ下部の「プロパティや個人情報を削除」。すべてのプロパティを除いたコピーを作るか、元のファイルから消すGPSの項目を選びます。
  • Mac:写真アプリで写真を選び、「イメージ」>「位置情報」>「位置情報を非表示」。書き出すときに位置情報のチェックを外す方法もあります。ディスク上のファイルなら、プレビューのインスペクタのGPSタブに位置情報を削除するボタンがあります。

位置情報が残る経路、消える経路

経路によって、勝手に消えるものと残るものがあります。アプリの挙動は変わるので、あくまで目安です。

  • たいてい消える:大手SNSで公開される写真。ただしサービス側は中身ごと元のファイルを受け取っていて、ほかの人に見せないだけです。
  • たいてい消えるが例外あり:メッセージアプリで普通に送った写真(再圧縮されるため)。高画質やオリジナル画質での送信は挙動が読みにくいです。
  • 残る:メッセージアプリでファイルとして送った写真、メールの添付、クラウドの共有ファイル、多くの掲示板・Webサイト・小規模なフリマにアップした写真、USBメモリでのコピー、すべての写真データ付きのAirDrop。

安全な習慣はシンプルです。位置情報が気になる写真は、端末から出す前に自分で消すこと。次のアプリに期待しないことです。

このサイトの他のツールでも位置情報は消える

他のツールで位置情報がどうなるかも確かめました。画像圧縮、画像トリミング、アップスケーラーは、ブラウザ内のキャンバスに画像を描いて新しいファイルとして保存します。iPhone写真を画像圧縮にかけたところ、結果のファイルにはカメラ情報が一切なく、GPSどころか「Apple」という文字列すらどこにもありませんでした。写真の向きも正しいままでした。

違いは、これらのツールが画像を再エンコードすることです。画像圧縮は2,656KBの元ファイルを1,017KBにしました。圧縮ツールとしては当然ですが、位置情報だけ消したいときに望む結果ではありません。どうせ軽くしたり切ったりするなら、その1回で両方済みます。写真をそのまま残したいなら、メタデータ削除を使いましょう。

カメラに位置情報を記録させない

  • iPhone:「設定」>「プライバシーとセキュリティ」>「位置情報サービス」>「カメラ」で「しない」。撮影済みの写真の位置情報は残り、新しく撮る写真だけが対象です。
  • Android:カメラアプリの設定で位置情報の項目(「位置情報タグ」「位置情報を保存」など)をオフにします。名前はメーカーによって違います。
  • Bluetooth・GPS付きのカメラ:最近のカメラの多くは専用アプリ経由でスマホの位置情報を写真に付けます。不要ならアプリで位置情報の連携をオフにしましょう。

完全にオフにすると、写真ライブラリで旅行を地図に表示したり、場所ごとにまとめたりできなくなります。多くの人が選ぶのは、記録はオンのままにして、知らない人に渡る写真(出品、掲示板、公開投稿、マッチングアプリのプロフィールなど)だけ位置情報を消す方法です。

GPSを消しても隠せないもの

写真が場所を漏らすのはメタデータだけではありません。投稿の前に、写真そのものも見ましょう。

  • 番地、道路標識、車のナンバー、店の名前。
  • 窓からの景色、特徴的な建物、制服の校章。
  • 背景に写った荷物の伝票、郵便物、画面の住所。
  • 窓ガラス、鏡、メガネへの映り込み。

たいていはトリミングでいちばん簡単に解決します。画像トリミングなら、番地や伝票を数秒で画面の外に切り出せます。

位置情報以外に写真に何が入っているか知りたい人は、EXIFデータとはのガイドで、カメラのシリアル番号から編集履歴まで項目ごとに解説しています。

よくある質問

写真の位置情報を消すには?

メタデータ削除で写真を追加し、「メタデータを削除」を押して、きれいなコピーをダウンロードします。GPS座標などのカメラ情報が、画像を再圧縮せずに削除されます。iPhoneなら、共有から「オプション」を開き、位置情報をオフにしてから送る方法もあります。

写真に位置情報が入っているか確認するには?

ツールに追加すると、レポートにGPSの項目が表示されます。iPhoneは写真を上にスワイプすると地図が出ます。AndroidはGoogleフォトで上にスワイプ。Windowsはプロパティの「詳細」のGPS欄、Macはプレビューで「ツール」>「インスペクタを表示」です。

写真の位置情報はどのくらい正確?

たいてい通りや建物が分かる精度です。テストでは、2011年のiPhone写真の座標が写真のタイトルにある住所と同じ区画を指し、カメラが向いていた方角まで記録されていました。

InstagramやFacebookは位置情報を消してくれますか?

大手SNSは公開する写真から位置情報を削除するのが一般的です。ただしサービス側は元のファイルを受け取っていますし、メール、クラウドのリンク、ファイルとして送った画像などでは位置情報がそのまま届きます。

LINEやWhatsAppで送ると位置情報は消えますか?

普通に写真として送ると消えることが多いですが、ファイルや原寸・オリジナル画質で送ると元のファイルのまま届く場合があります。アプリ任せにせず、気になるなら自分で消してから送りましょう。

位置情報を消すと画質は落ちますか?

このツールなら落ちません。データの部分だけを取り除き、画像はバイト単位で同じまま残します。テストでも前後で全ピクセルが一致しました。

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