無料の画像圧縮ツールとは?
JPG・PNG・WebPの画像を、画面での見た目をほとんど変えずに軽くできる無料のオンライン画像圧縮ツールです。100KB・50KB・20KBを超える写真を受け付けない応募フォームや試験の申込サイト、メールの添付サイズ上限、重い画像のせいで表示が遅いWebサイトなど、ファイルが大きすぎて困るときによく使われています。画質を選ぶとダウンロード前に容量の目安が表示され、同時にピクセル単位で幅を指定することもできます。
ブラウザの中で動くので写真がアップロードされることはなく、登録も透かしもありません。Free Image Scalerの6つの無料ツールのひとつで、このあと実際の写真で何が起きるかを、私たちが測った数値とあわせて紹介します。
この画像圧縮ツールでできること(実測つき)
この無料の画像圧縮ツールは、写真のファイルサイズを2つの方法で小さくします。品質を選び、ダウンロード前にファイルサイズを確かめる方法と、必要なサイズをKBで入力して、ツールにそのサイズへ収めてもらう方法です。幅をピクセル単位で指定することもできます。処理はすべてブラウザの中で行われるので、写真がアップロードされることはありません。登録も透かしも回数制限もありません。

実際の例を紹介します。スマホで撮ったごく普通の800万画素の猫の写真、3264×2448ピクセル、JPGで4.15MBのファイルです。幅1080ピクセル、品質80%にすると217KBになりました。95%の削減で、スマホの画面では元の写真とほとんど見分けがつきません。「100KB以下」を指定すると、869×652ピクセルで99.2KB。「20KB以下」なら365×274ピクセルで19.8KBでした。
この数字が、このページでいちばん大事なことを物語っています。ファイルを小さくする決め手は、品質を下げることより、ピクセル数を減らすことです。以下では、品質・サイズ・形式がどう関係するのかを測定結果とともに説明します。数字が合うまでなんとなくスライダーを動かすのではなく、納得して設定を選べるようになるはずです。
画像を圧縮する手順
- 画像を追加する。JPG・PNG・WebPの画像をアップロード欄にドラッグするか、クリックして選びます。元のファイルサイズと縦横のピクセル数がすぐに表示されます。
- モードを選ぶ。「品質 %」はスライダーで品質を選び、推定サイズをその場で確認できます。「目標サイズ(KB)」は数字を入力すると、その数字以下で最もよい結果を探します。使い分けは後述します。
- 形式を選ぶ。JPGはどこでも使えます。WebPは同じ品質ならより小さくなります。PNGは可逆形式で、目標サイズモードでのみ選べます。このモードでは画像サイズを縮小して軽くします。
- 必要なら幅を指定する。幅をピクセルで入力すると、縦横比を保ったまま高さが自動で決まり、横に結果のサイズ(たとえば1080×810 px)が表示されます。空欄のままなら元のサイズのままです。このツールは画像を拡大しません。拡大したいときはAI画像アップスケーラーを使ってください。
- 圧縮する。「圧縮する」を押すと、新しいファイルサイズ、削減率、縦横のサイズが表示されます。
- ダウンロードする。ファイル名に「-compressed」が付いて保存されます。元の画像はそのままなので、設定を変えて何度でも試せます。
品質モードのスライダーの下に出る推定サイズは、当て推量ではありません。ツールがその設定で実際に画像をエンコードし、本当のサイズを表示しています。表示されたとおりのファイルがダウンロードされます。
品質スライダーが実際にしていること
JPGとWebPは非可逆形式です。細かな質感や微妙な色の違いなど、目が気づきにくい情報から捨てていき、その量を決めるのが品質の設定です。実際にどうなるのかを見るため、同じ800万画素の猫の写真を品質を変えながら圧縮し、サイズを記録しました。
- 100%:5.76MB(元の4.15MBより大きい)
- 90%:2.02MB
- 80%:1.33MB
- 70%:1.05MB
- 60%:899KB
- 50%:784KB
- 40%:678KB
- 30%:569KB
- 20%:434KB
- 10%:264KB
ここから3つのことがわかります。1つ目は、100%から80%に下げるだけでファイルが4分の1以下になる一方、60%より下は1段階ごとの効果がどんどん小さくなること。2つ目は、100%が落とし穴だということです。元の写真がすでに圧縮されたJPGだったため、最高品質で保存し直すと、もともと含まれていた圧縮ノイズまで丁寧に残そうとして、元より大きなファイルになりました。3つ目は、ブロック状の劣化がはっきり見える10%でも、まだ264KBあったことです。フォームが100KBを求めているなら、フルサイズのスマホ写真をどの品質に設定しても届きません。
各段階でどれだけ劣化するか
ファイルサイズは話の半分にすぎないので、各バージョンが元の写真からどれだけずれたかも、PSNRという一般的な指標で測りました。数値が高いほど元に近く、40dBを超えると違いはほぼ見えず、30dB前後になると近くで見ると気づき始めます。写真の中央1024×1024ピクセルで測った結果です。
- 95%:42.2dB
- 90%:38.0dB
- 80%:34.5dB
- 60%:32.1dB
- 40%:30.8dB
- 20%:28.5dB
- 10%:25.8dB
曲線は上のほうが急で、中ほどは平らです。95%から80%に下げると約8dB下がってファイルは半分になり、60%から40%に下げても見た目の劣化は小さいかわりに、ファイルもあまり小さくなりません。実用上は、じっくり見られる写真なら75〜85%、サムネイルやプレビュー、メール添付なら60〜70%で十分です。50%を下回ると、空や肌、壁のような滑らかな部分にブロックや色の段差が出始めます。
品質より解像度が効く理由
ファイルサイズはピクセル数に比例します。縦横をそれぞれ半分にするとピクセル数は4分の1になり、ファイルもおおよそ4分の1になります。同じ猫の写真を、品質80%のまま幅だけ変えてみました。
- 幅3264ピクセル(元のサイズ):1.33MB
- 幅2048:620KB
- 幅1920:554KB
- 幅1280:280KB
- 幅1080:217KB
品質の表と比べてみてください。品質だけでこの写真を217KBにするのは不可能ですが、幅1080ピクセルなら品質80%のきれいな状態で実現できます。しかも1080ピクセルは、多くの用途で妥協ではありません。Instagramの表示幅であり、ほとんどのスマホ画面より広く、たいていのウェブサイトの本文の幅よりも広いサイズです。
目標サイズモードの仕組みも、ここから来ています。まず品質を下げて上限に収めようとしますが、60%より下には下げません。60%でもまだ大きければ、測ったファイルサイズから必要な分だけ縦横を縮めて、もう一度試します。その結果、品質10%でボロボロになったフルサイズの画像ではなく、上限に収まる中でいちばん大きく、いちばんきれいな画像が得られます。
目標サイズモード:500KB、100KB、50KB、20KBに収める
よくある上限で、猫の写真がどうなったかをJPGで示します。
- 2000KB以下:1854KB。3264×2448のフルサイズのまま(品質だけ下げました)
- 500KB以下:2231×1673で499.4KB
- 200KB以下:1285×964で197.3KB
- 100KB以下:869×652で99.2KB
- 50KB以下:592×443で49.5KB
- 20KB以下:365×274で19.8KB
ツールは上限のすぐ下で止まり、必要以上に小さくしません。そのため、上限の範囲で得られる最大限の品質になります。WebPでは同じ目標でも少し大きな画像になりました(100KBで899×674、50KBで606×455)。WebPのほうが同じ情報を少ないバイト数で保存できるからです。
ピクセル数とファイルサイズの両方が決まっているフォームなら、先に幅を入れてから目標サイズを指定するのがコツです。幅600ピクセル、目標50KBで試したところ、600×450ピクセル、49.1KBになりました。ツールは品質の調整だけで済んでいます。具体的な上限ごとの目安は、画像を100KBに圧縮する方法、50KBに圧縮する方法、20KBに圧縮する方法のガイドで詳しく解説しています。
最小サイズも決まっているフォームの場合
大きすぎるファイルだけでなく、小さすぎるファイルも受け付けないフォームがあります。たとえばマイナンバーカードのオンライン申請では、顔写真のデータは20KB〜7MBのJPEGと決められています。小さくてシンプルな画像は驚くほど小さく圧縮できるので、結果が下限を下回ったら、品質モードに切り替えて品質を上げるか、幅を大きくして、推定サイズが範囲内に入るよう調整してください。要件は変わることがあるので、ピクセル数や形式も含め、最新の案内を必ず確認しましょう。
ほかに4枚、4通りの結果
1枚の写真だけでは全体はわからないので、性質の違う画像をさらに4枚試しました。それぞれ違う振る舞いをし、どれも自分の画像を圧縮する前に知っておきたいことを教えてくれます。
すでに圧縮されていたポートレート。素材サイトからダウンロードした3746×3746ピクセルのポートレートは、わずか419KBでした。1400万画素でこのサイズということは、すでにかなり強く圧縮されています。品質80%では295KBになり、まだ少し削れる余地がありました。本当に効いたのは幅です。幅1080ピクセル、品質80%で32KB、92%の削減で、スマホで見る限り元の写真と遜色ありません。ピクセル数が大きいのにファイルが小さい画像は、圧縮し直すより縮小すべきサインです。
小さな商品写真。960×1280ピクセル、117KBのマグカップの写真は、品質80%にするとわずかに大きくなりました(119.8KB)。元の写真も同じくらいの品質で保存されていたため、同じサイズのまま保存し直しても得るものがなかったのです。目標50KBを指定すると、687×916ピクセルで49.9KB。ネットショップのサムネイルには十分な大きさです。小さな画像には削れる余地があまりなく、大きく軽くしたいならピクセルを手放すしかありません。
大きなカメラ写真。3765×2581ピクセル、6.51MBの魚屋さんの写真は、品質80%で1.33MBでした。目標1000KBを指定すると、970万画素のフルサイズを保ったまま品質だけを下げて977KBに。目標300KBでは2209×1515ピクセル、297.7KBになりました。大きくて精細な写真ほど調整の余地が大きく、上限が1MB前後なら、フル解像度のまま収まることも多いです。
文字だらけのスクリーンショット。スマホ画面サイズの1080×1920ピクセルで、40行の文字が入った画像を作りました。ブラウザでPNG保存すると820KB。目標100KBにすると、PNGでは182×324ピクセルまで縮むしかなく、文字は読めません。JPGなら469×834、WebPなら537×956ピクセルで、どちらも読めるサイズを保てました。サイズ上限のあるスクリーンショットなら、JPG、とくにWebPのほうが、PNGよりずっと大きなサイズで文字を読める状態に保てます。上限がなければ、いちばんくっきりしているのはやはりPNGです。
JPG・WebP・PNG、どれを選ぶ?
- JPGは無難な選択です。どんなサイト、フォーム、メールソフト、プリンターでも受け付けられ、写真の扱いも得意です。送り先が何に対応しているかわからなければJPGを選びましょう。透明は扱えず、透明部分は白で塗りつぶされます。
- WebPは、同じバイト数でより高い画質が得られます。ほぼ同じサイズで比べると、WebPはJPGより約3dB高い値でした(220KBで36.4dB、JPGは206KBで33.1dB)。滑らかな部分では見てわかる差です。品質80%のフルサイズでは、WebPが978KB、JPGが1.33MBでした。ウェブサイトや対応しているところでは積極的に使い、役所の申請システム、古いソフト、プリントのお店では、対応が明記されていない限り避けましょう。
- PNGは可逆形式で、細部を一切失わないぶん品質の設定がなく、軽くするにはピクセル数を減らすしかありません。そのため目標サイズモードでのみ選べます。スクリーンショット、ロゴ、図、透明部分のある画像には最適ですが、写真には向きません。写真を小さなファイルにしたいなら、JPGかWebPに変換してください。
画像圧縮の仕組みをざっくりと
ツールを使うのに知る必要はありませんが、上の結果のほとんど、そして不思議な結果の理由も、これで説明がつきます。
JPGは、画像を明るさの情報1つと色の情報2つに分けます。人の目は色より明るさの違いにずっと敏感なので、JPGはたいてい色の情報を縦横半分の解像度で保存しますが、誰も気づきません。次に画像を8×8ピクセルのブロックに分け、それぞれのブロックを、のっぺりしたものから細かい縞までの単純な模様の組み合わせとして表現します。品質の設定は、その模様をどこまで正確に記録するかを決めます。品質が高ければ細かい縞まで残り、低ければ丸められて、ブロックは平らな色に近づきます。強く圧縮したJPGがブロック状に見えるのも、文字のようなくっきりした輪郭の周りにもやもやした波が出るのも、輪郭をシャープにするはずの細かい模様が捨てられたからです。
WebP(一般的な非可逆モード)は動画圧縮の技術から生まれました。ブロックを毎回ゼロから記録するのではなく、周りのピクセルから予測して、その差だけを保存します。差は小さいことが多いのです。さらに、表示するときにブロックの境目をなめらかにします。そのため、同じファイルサイズならWebPのほうが目立つ劣化が少なく、劣化してもブロック状ではなく、ぼんやりした感じになります。測定で出た3dBの差はここから来ています。
PNGは何も捨てません。ピクセルを1行ずつ見て、上の行や左のピクセルから予測し、その結果をZIPファイルのように圧縮します。白い背景、平らなボタン、単色の上の文字列のように、同じ色の広い部分がある画像ではとても効率的ですが、隣り合うピクセルがほとんど同じ値にならない写真は苦手です。写真をPNGで保存すると、よくできたJPGの5〜10倍の大きさになることも珍しくありません。
ここから2つの実践的な結論が出ます。写真はJPGかWebP、単色の多い図はPNGかWebP。そして、非可逆形式で一度捨てた情報は、どんな設定でも戻りません。圧縮し直すと、さらに失うだけです。あとでもっと大きく、くっきりした画像が必要になったら、元の写真に戻るか、情報を取り戻すのではなく描き直して補うAI画像アップスケーラーを使ってください。
ほとんど小さくならない画像、逆に大きくなる画像
ファイルが大きくなった。元の写真がすでに圧縮されたJPGだと、90%以上の高い品質で保存し直したときにファイルが大きくなることがあります。品質100%のテスト結果がまさにそれです。品質を80%以下にするか、幅を小さくしてください。
PNGのスクリーンショットがあまり小さくならない。スクリーンショットや図は、PNGの時点ですでに効率よく保存されています。JPGに変換しても思ったほど小さくならず、文字がにじむことも多いです。幅を小さくするほうが効果的で、写真にも図にも強いWebPも有効です。
ノイズ、芝生、砂利の写真が大きいまま。細かくランダムな模様は、いちばん圧縮しにくい対象です。同じピクセル数でも、芝生の写真は晴れた空の写真の2倍の大きさになることがあります。こうした写真では解像度がいちばんの決め手です。
小さな画像はもともと小さい。400×400ピクセルのプロフィール画像なら、もともと40KB程度かもしれません。削れる余地は少なく、無理に小さくするとすぐに劣化が目に見えてきます。
複数の写真を圧縮する
このツールは1枚ずつ処理します。数枚なら手早く済みます。設定を一度決めたら、画像を追加して圧縮し、ダウンロードして、次の画像を追加するだけです。モード、幅、目標サイズは画像を変えてもそのまま残るので、毎回入力し直す必要はありません。形式だけは新しい画像の形式に合わせて切り替わるので、念のため確認してください。ウェブサイト用のアルバム丸ごとのように何百枚もまとめて処理するなら、一括処理のできるソフトのほうが向いています。
同じファイルを二度圧縮しない
非可逆形式で保存するたびに、少しずつ情報が失われます。圧縮済みのJPGをさらに圧縮し、その結果をまた圧縮すると、劣化が積み重なります。ブロックや色の段差は回を重ねるごとにひどくなるのに、ファイルはほとんど小さくなりません。いつも手元にあるいちばんよいもの、つまりカメラやスマホから出したままの元の写真から始め、本当に必要なサイズへ一度だけ圧縮しましょう。
編集の順番も同じです。トリミングや補正を先に済ませ、圧縮は最後に。圧縮したあとに画像をトリミングすると、トリミングツールがもう一度保存するので、ファイルが大きくなることがあります。背景を削除したり、小さな写真を拡大したりする場合も、圧縮の前に行ってください。どちらも、劣化のないきれいなピクセルのほうがうまくいきます。
画像はどのくらいのサイズにすればいい?
適切なサイズは、画像の使い道によって変わります。目安をいくつか挙げます。
- メール。Gmailは1通あたり25MB、Outlookは20MBまで添付できますが、フルサイズのスマホ写真を数枚添付すればすぐに上限に達し、大きな添付はモバイル回線では送受信に時間がかかります。画面で見てもらう写真なら、幅1600〜2048ピクセル、品質80%(一般的な写真で300〜600KB程度)で、どんな画面でもくっきり見えます。
- ウェブサイトの本文中の画像。ブログやネットショップの本文の幅に置く画像が、800〜1200ピクセルより大きく表示されることはまずありません。1200〜1600ピクセルにしておけば高精細な画面にも対応でき、JPGの75〜80%かWebPなら、多くの写真が100〜300KBに収まります。
- 横幅いっぱいのバナー。多くの画面には幅1920ピクセルで十分で、200〜400KBを目安にしましょう。大きなトップ画像は、ページの中でいちばん表示が遅い要素になりがちです。
- SNS。SNSはアップロードされた画像をすべて圧縮し直すので、小さく強く圧縮したファイルを送っても二重に圧縮されるだけです。表示されるサイズ(Instagramなら幅1080ピクセル)で、高い品質のままアップロードしましょう。正確なサイズはInstagramの画像サイズガイドにまとめています。
- LINEなどのメッセージアプリ。通常の送信でも写真はかなり縮小されます。事前に圧縮してもあまり意味がなく、二重圧縮になるだけです。きれいなまま送りたいなら、アプリの高画質設定を使うか、ファイルとして送ってください。その場合はメタデータも含めて元のファイルがそのまま届きます。
- 申請フォームやポータル。指定されたピクセル数とKBの上限を正確に守りましょう。幅を指定したうえでの目標サイズモードは、まさにこのためにあります。
- ネットショップやフリマの商品画像。ズーム機能のために長辺1000ピクセル以上を求めるサービスが多く、1600ピクセル前後・品質80%なら、それを満たしつつファイルを扱いやすい大きさに保てます。
画像とウェブサイトの表示速度
ほとんどのウェブサイトでは、訪問者がダウンロードするデータの大部分を画像が占めていて、大きすぎる写真はページが重く感じられる典型的な原因です。Googleはコアウェブバイタルの1つとして、画面内で最も大きな要素が表示されるまでの速さ(Largest Contentful Paint)を測っており、多くのページでその要素は画像です。スマホから出したままの4MBの写真を幅800ピクセルで表示すると、訪問者は見える分の約20倍のデータをダウンロードさせられることになります。
対策は簡単で、細かな技術的チューニングよりずっと効きます。アップロード前に、幅を表示される最大のサイズくらいに設定し、品質75〜85%で圧縮するだけ。サイトがWebPに対応しているなら、WebPを使いましょう。テストの写真は幅1080ピクセルで、見た目の劣化なしに4.15MBから217KBになりました。遅いモバイル回線では、すぐに表示される写真と、上から少しずつ描かれる写真の違いになります。
さらに2つの習慣が役立ちます。元の写真は安全な場所に残しておくこと。あとで大きな版が必要になったとき、圧縮したコピーを拡大するより、元の写真から作り直したいからです。そして、公開する画像からはカメラのメタデータを消しておくこと。ファイルを重くするうえ、撮影場所が含まれていることもあります。この圧縮ツールで保存した画像は、次に説明するとおり、すでにメタデータが消えています。
プライバシー:写真がどう扱われるか
圧縮は、お使いの端末のブラウザの中で行われます。画像がサーバーにアップロードされることはないので、証明写真や書類、ほかの場所に保存されたくない個人的な写真でも安心です。
圧縮したファイルには、元の写真のカメラのメタデータも含まれません。テストで作ったファイルをすべて調べましたが、EXIFデータもGPS座標も入っていませんでした。画像を描き直して新しいファイルとして保存するからです。横向きで保存されていたスマホの写真も、回転がピクセルに反映された状態で出力されるので、どこで開いても正しい向きで表示されます。圧縮せずにメタデータだけを消したい、つまり画像には一切手を加えたくない場合は、劣化なしで削除でき、何が入っていたかも確認できるメタデータ削除ツールを使ってください。隠れた項目に何が記録されているかは、EXIFデータとは何かのガイドで解説しています。
フォーム用に画像を圧縮する手順
ファイルサイズの上限にぶつかるのは、たいていフォームです。しかも説明のないエラーメッセージだけが出ることがよくあります。次の手順なら確実です。
- 要件をよく読みます。形式(多くはJPG)、ファイルサイズの範囲(たとえば20〜50KB)、ピクセル数や実寸の指定(たとえば証明写真の縦4.5cm×横3.5cm)があればメモします。
- 写真の形が決まっているなら、先に正しい比率でトリミングします。証明写真のよくあるサイズは証明写真のサイズガイドにまとめています。
- トリミングした画像をここで開きます。ピクセル数の指定があれば幅を入力します。
- 目標サイズモードに切り替え、JPGを選んで上限の数字を入力します。念のため数KB少なめにしておくと安心です。
- 結果を確認します。範囲内に入っているか、顔や文字がはっきり見えるか。下限を下回っていたら、品質モードで品質を上げます。
- ダウンロードしてアップロードします。再提出を求められたときのために、ファイルは残しておきましょう。
署名は、白い紙に書いて明るい場所でスキャンか撮影し、署名ぎりぎりまでトリミングしてから圧縮します。余白の紙を切り落とすだけで、何の役にも立たないデータが減ります。
うまくいかないとき
「この画像では…KBに完全には到達できませんでした」と表示される
ツールは収まるまで画像を縮小しますが、短い辺が16ピクセルになったところで止まります。このメッセージが出るのは、とても大きい、または精細な画像に非常に小さな目標を指定した場合か、ピクセルを減らす以外に軽くする方法がないPNGの場合だけです。JPGかWebPを選ぶか、目標を少し大きくしてください。
画像がブロック状になったり、色に段差が出たりする
この画像には品質が低すぎます。品質モードならスライダーを70〜80%に上げてください。目標サイズモードなら、幅を小さくすると品質を高く保てるようになります。あるいは、もう少し大きなファイルを許容してください。
透明だった部分が白くなった
JPGは透明を保存できないため、透明部分は白で塗りつぶされます。透明を残したいならPNGかWebPを選んでください。
推定サイズがなかなか表示されない
推定サイズは画像全体を実際にエンコードして出しているので、とても大きな写真や処理の遅いスマホでは1〜2秒かかることがあります。先に幅を指定すると速くなります。
目標サイズモードに数秒かかる
最適な組み合わせを見つけるため、品質とサイズを何通りか試し、そのたびに画像をエンコードしています。大きな写真では数秒かかりますが、手作業で試行錯誤するよりはずっと速いはずです。
写真が開けない
対応しているのはJPG・PNG・WebPです。iPhoneのHEIC写真は、先にJPGに変換してください。iPhoneの「設定」→「カメラ」→「フォーマット」で「互換性優先」を選ぶと、以降はJPGで保存されます。
ここにない問題は、トラブルシューティングのページに、サイトのすべてのツールの解決方法をまとめています。
ほかの圧縮方法との比較
サーバー型のオンライン圧縮サービスは、画像をアップロードしてサーバーで圧縮し、結果を返してきます。品質のよいサービスも多いですが、ファイルが端末の外に出ること、無料版ではサイズや枚数に制限があることが多いこと、決める前に品質とサイズの関係が見えないことが難点です。
SquooshはGoogleが公開しているオープンソースのウェブアプリで、こちらもブラウザ内で圧縮でき、左右に並べて比較したり、細かいコーデックの設定をしたりできます。1枚を細かく調整したいときには優れていますが、KB単位の目標サイズは指定できません。
Photoshop、GIMP、Affinity Photoなどの画像編集ソフトには、品質やサイズを設定できる書き出し機能があります。すでにそのソフトで画像を開いているなら、そこから書き出すのが手早いでしょう。
スマホの共有機能には、メールで写真を送るときに「小・中・大」を選べるものがあります。手軽ですが、結果のファイルサイズも画質もわかりません。
このツールは、いちばんよくある場面のためのものです。写真と上限がある、あるいは写真とそれを速く表示したいページがある。ダウンロード前に本当のサイズを確認でき、KB単位で上限を指定でき、幅を設定でき、何もアップロードされません。
関連ツールとガイド
- 詳しくは画質を落とさずに画像の容量を小さくする方法で、測定した数値とあわせて解説しています。
- サイズ別の上限:画像を100KBに圧縮する方法、50KBに圧縮する方法、20KBに圧縮する方法。
- 先に形を整えたいなら画像トリミングを使い、証明写真なら証明写真のサイズガイドも確認してください。
- 大きすぎるのではなく小さすぎるなら、AI画像アップスケーラーで拡大できます。どこまで期待できるかは画像の解像度を上げる方法で解説しています。
- ネットで商品を売るなら、背景削除ツールで写真を整えてから、ショップ用に圧縮しましょう。
- 写真を公開するなら、メタデータ削除ツールで隠れた位置情報を消しておきましょう。
