無料のQRコード作成ツールとは?
URL、テキスト、メール、電話番号、SMS、Wi-Fi接続用のQRコードを作れる、無料のオンラインQRコード作成ツールです。色と誤り訂正レベルを選び、PNGか、どんなサイズでも印刷できるSVGでダウンロードできます。選んだ色のコントラストが低すぎて読み取りにくい場合は、ダウンロード前に警告が表示されます。
作れるのは静的なQRコードで、内容が模様そのものに書き込まれているため、期限切れになることも、他社のサーバーを経由することもなく、アカウントや契約なしでずっと使えます。Free Image Scalerの6つの無料ツールのひとつで、ほかのツールと同じくブラウザの中で動きます。このあと、実際に何が作れるのか、確実に読み取れるコードの作り方を説明します。
このQRコード作成ツールで作れるもの
この無料のQRコード作成ツールは、URL、テキスト、メール、電話番号、SMS、Wi-Fiの接続情報をQRコードに変換し、PNGまたはSVGでダウンロードできます。コードはブラウザの中で作られ、入力した情報をそのまま格納します。登録も追跡もなく、誰かのサーバーを経由するリダイレクトもなく、有効期限もない、期限なしのQRコードです。今日作ったコードは、リンク先が存在する限り、10年後も同じように読み取れます。
このページを書いた理由は、まさにこの最後の点にあります。「無料」をうたうQRコード作成サービスの多くは、実は自社サーバーに短縮URLを作り、それをコードに入れています。読み取り回数を数えるためで、無料期間が終わるとコードを止めてしまうことも少なくありません。このツールのコードは、業界で「静的QRコード」と呼ばれるものです。仕組みがシンプルで、多くの用途ではこちらのほうが適しています。理由は後ほど説明します。
ツールは実際の使い方に沿ってテストしました。さまざまな内容でコードを作り、すべてを別のQRリーダーで読み取って中身が正確に戻ることを確認し、内容が長くなるとコードがどれだけ大きくなるかを測り、コードの一部を隠して誤り訂正レベルごとにどこまで読み取れるかを調べました。以下の数字は、そのテスト結果です。
ちなみにQRコードは、1994年に日本のデンソーウェーブが開発したものです。工場の部品管理のために生まれた技術が、今では世界中のメニューや決済、Wi-Fiの共有に使われています。
QRコードの作り方
- 何をするコードかを選ぶ。上部のタブは「URL / テキスト」「メール」「電話」「SMS」「Wi-Fi」です。選ぶと必要な入力欄が表示されます。
- 情報を入力する。ウェブサイトなら、https:// から始まる完全なURLを貼り付けます。Wi-Fiなら、ネットワーク名とパスワードを、大文字・小文字や記号も含めて正確に入力します。
- 必要なら色を選ぶ。初期設定は白地に濃い紺色で、確実に読み取れます。色を変える場合は、コードを濃く、背景を明るく保ちましょう。色が反転していたり、2色が近すぎたりすると、ツールが警告を表示します。
- 誤り訂正レベルを選ぶ。初期設定の「中 (15%)」が、ほとんどのコードに適しています。4つのレベルについては後述します。
- PNGのサイズを選ぶ。初期設定の1024×1024ピクセルなら、約8cmまでの印刷にたいてい対応できます。大きく印刷するなら2048を選ぶか、どんなサイズにも拡大できるSVGをダウンロードしてください。
- 生成してダウンロードする。「QRコードを生成」を押してプレビューを確認し、PNGかSVGをダウンロードします。そして印刷する前に、ダウンロードしたファイルをスマホで読み取ってみてください。
この最後の確認は、どの設定よりも大切です。10秒で済み、印刷してからでは高くつくミスを見つけられます。URLの打ち間違い、https の「s」の抜け、Wi-Fiパスワードの大文字・小文字の間違いなどです。
静的QRコードと動的QRコード:実際に手に入るもの
QRコードは、情報を四角い模様として描いたものにすぎません。読み取ると、スマホがその情報を読んで、リンクを開く、テキストを表示する、メールを作成する、ネットワークへの接続を提案する、といった動作をします。静的なコードには、あなたの実際の内容が入っています。動的なコードには、あるサービスへの短縮URLが入っていて、そのサービスがスマホを本当のリンク先へ転送します。
動的なコードには2つの利点があります。印刷後にリンク先を変えられることと、サービス側で読み取り回数を数えられることです。一方で2つの代償もあります。サービスが短縮URLを維持し、あなたが必要なプランを続けている間しか機能しないこと、そしてすべての読み取りが、いつどこで読まれたかを把握できる第三者を経由することです。無料体験で作った動的コードを印刷したメニューやポスター、名刺は、体験期間が終わると使えなくなることがあります。
このツールが作るのは静的なコードだけです。誰にも頼らずに動的コードのような柔軟さがほしいなら、簡単な方法があります。自分のウェブサイトのページ(例:yoursite.jp/menu)を指す静的コードを作り、必要に応じてそのページの内容や転送先を変えるのです。リンクを自分で管理でき、アクセス数も自分のサイトの解析で確認できます。
内容の長さでコードはどう変わるか
QRコードは、入れる内容が多いほど大きくなります。模様は「モジュール」と呼ばれる小さな四角の数で数えます。長さの違う内容でコードを作り、誤り訂正レベルごとに1辺のモジュール数を数えました。
- 30文字のURL(https://freeimagescaler.com/qr):低25、中29、中高29、高33モジュール
- 44文字の一般的なWi-Fiコード:29、29、33、37モジュール
- 計測用パラメータを1つ付けた61文字のショップURL:33、33、41、45モジュール
- 計測用パラメータを3つ付けた123文字のURL:41、49、53、61モジュール
- 254文字のURL:57、65、73、85モジュール
同じ印刷サイズでモジュールが増えれば、1つ1つのモジュールは小さくなります。小さなモジュールはカメラで読み取りにくく、とくに離れた場所や暗い場所、古いスマホでは顕著です。誤り訂正「中」の123文字のURLは、30文字のURLの約3倍のモジュールを持っています(49×49と29×29、つまり2401個と841個)。
だからこそ、URLは短く保ちましょう。長くなる原因の多くは計測用のパラメータで、UTMタグを3つ付けるとURLの長さが倍になることもあります。計測が必要なら、短いパラメータを1つにするか、自分のドメインの短いパスから長いURLへ転送しましょう。印刷物には公開の短縮URLサービスは避けてください。今後も使える保証はなく、見知らぬ短縮URLにつながるコードを警戒する人も増えています。
QRコードの構造
QRコードの各部分を知っておくと、このページの残りが理解しやすくなり、いくつかのルールの理由もわかります。
三隅にある大きな四角は切り出しシンボル(位置検出パターン)です。リーダーはまずこれを探して、コードの位置と向きを判断します。だから決して隠してはいけません。大きなコードには、曲面や斜めから読み取るときに役立つ小さな四角、アライメントパターンが加わります。切り出しシンボルの間には、濃淡のモジュールが交互に並ぶ2本の線、タイミングパターンがあり、モジュールの大きさをリーダーに伝えます。切り出しシンボルの横には、誤り訂正レベルとマスクの種類を記録した帯があります。それ以外の部分が、あなたのデータと誤り訂正用のデータです。
QRコードには「バージョン」と呼ばれる40種類の大きさがあります。バージョン1は21×21モジュールで、バージョンが1つ上がるごとに1辺4モジュールずつ増え、バージョン40では177×177になります。作成ツールは内容が収まる最小のバージョンを自動で選ぶので、30文字のURLは誤り訂正「中」で29×29(バージョン3)、254文字のURLは65×65(バージョン12)になりました。
文字の種類、言語、そして小さなサイズのコツ
QRコードは、文字の種類によって効率よく格納できるものとそうでないものがあり、作成ツールは最も効率のよい方法を自動で選びます。30文字の内容を誤り訂正「中」で作りました。
- 数字30桁:21モジュール。存在する中で最小のQRコードです。数字はとても効率よく格納されます。
- 大文字のURL 30文字(HTTPS://FREEIMAGESCALER.COM/QR):25モジュール
- 同じURLを小文字で:29モジュール
- 英語の文30文字:29モジュール
大文字の英字、数字、一部の記号はコンパクトなモードに収まり、小文字には汎用のモードが必要です。ごく小さく印刷するコードで使えるコツです。URLのドメイン部分は大文字・小文字を区別しないので、スマホは HTTPS://EXAMPLE.JP も問題なく開きます。ただし、パス部分も大文字・小文字を区別しない場合に限ってください。/Menu と /menu を別のページとして扱うサイトも多いからです。
日本語は1文字あたり3バイト(絵文字は4バイト)を使うので、より多くの場所をとります。日本語18文字で33モジュールのコードになり、英語30文字の文より大きくなりました。普段の用途では問題になりませんが、印刷するコードには短いURLだけを入れ、長い文章はリンク先のページに置く理由がここにもあります。
誤り訂正レベル:4つのレベルの意味をテストで確認
QRコードには、一部が汚れたり傷ついたり、折れたり隠れたりしても内容を復元できるよう、余分なデータが含まれています。その量を決めるのが誤り訂正レベルで、「低」は約7%、「中」は15%、「中高」は25%、「高」は30%のデータを復元できます。復元力を上げると同じ内容でもモジュールが増えるので、丈夫さと密度のどちらを取るかのバランスです。
実際どうなるかを見るため、同じ短いURLを各レベルで作り、コードの中央を白い四角で塗りつぶして、読み取れなくなるまで四角を大きくしていきました。コードの幅に対する割合で示します。
- 低:幅の20%を覆っても読み取れ、25%で失敗
- 中:30%まで読み取れ、35%で失敗
- 中高:32%まで読み取れ、38%で失敗
- 高:42%まで読み取れ、45%で失敗
四角は縦横両方向に広がるので、幅の42%は面積でいうと約18%にあたります。大きな穴ですが、「高」のコードは正しく読み取れました。現実の傷はこれほど整った形ではなく、リーダーによっても差があるので、これらの数字は目安と考え、保証とは受け取らないでください。
選び方の目安です。
- 中:画面、チラシ、名刺、屋内のメニューなど、ほとんどの用途に
- 中高・高:汚れたりすり減ったりするコード(機械、屋外、床、よく手に取る包装など)や、中央にロゴを入れるコードに
- 低:長い内容をごく小さなスペースに入れる必要があり、コードがきれいなまま保たれる場合だけ
ロゴを入れる
QRコードの中央にロゴを入れても読み取れるのは、誤り訂正のおかげです。ロゴがコードの一部を壊し、リーダーが欠けた部分を復元しているのです。このツール自体にロゴを入れる機能はありませんが、どんなデザインソフトでも追加できます。どのサイズでもくっきり保てるSVGをダウンロードして使うのがおすすめです。
テスト結果から、ロゴ入りのコードを安定させるルールをまとめました。
- 誤り訂正は「高」で作る。
- ロゴは周りの白い余白も含めて、コードの幅の4分の1程度(面積の約6%)に収める。テストでは「高」のコードがそれよりずっと大きな欠けに耐えましたが、ロゴは、あとで傷や反射に備えるための同じ余力を使ってしまいます。
- 中央に置く。三隅の大きな四角は、リーダーがコードを見つけて向きを判断するのに使うので、絶対に隠さないでください。
- ロゴには単色の背景を付け、モジュールとロゴが混ざらないようにする。
- 印刷前に、古い機種を含む2台以上のスマホで完成したデザインを試す。
読み取れる色、読み取れない色
リーダーは、濃いモジュールと明るいモジュールの差を見ています。差が十分に大きければ、カラーのコードでも問題ありません。テストでは、白地に濃い青(#1a5fb4)は問題なく読み取れましたが、白地に中間のグレー(#9a9a9a)はコントラスト比が3:1未満で、画面上でははっきり見えていたにもかかわらず、使用したリーダーではまったく読み取れませんでした。
実践的なルールをいくつか挙げます。
- コードは濃く、背景は明るく。暗い背景に白や明るい色のコードを置いたものを「反転コード」と呼びます。読み取れるスマホのカメラもありますが、読み取れないアプリや古い端末も多くあります。反転コードを作ってみたところ、テストに使ったリーダーは、画像を反転して試すよう指示しない限り読み取れませんでした。反転した色を選ぶと、ツールが警告を表示します。
- コントラストは強く。白やクリーム色の背景に、紺、黒、深緑、濃い赤、茶色なら大丈夫です。白地にパステルカラー、薄いグレー、黄色、オレンジはたいてい読み取れません。コントラストが低いとツールが警告します。
- コードの背後にグラデーションや写真を置かない。背景がにぎやかだと、明るいはずのモジュールが暗く見えてしまいます。
- 印刷での色の変化に注意。画面では濃く見える色も、とくに上質紙などでは明るく刷り上がることがあります。迷ったら濃いめに。
サイズ、クワイエットゾーン、印刷
QRコードの周りの空白は「クワイエットゾーン(マージン)」と呼ばれ、コードの一部です。QRコードの規格では四辺それぞれに最低4モジュール分の空白が必要とされていて、このツールはちょうどその分を付けています。切り取ったり、文字や図をコードに密着させたりしないでください。リーダーはこの空白を手がかりに、コードの始まりを判断しています。
印刷サイズに公式の最小値はありませんが、よく使われる目安が2つあります。1つ目は、名刺、包装、テーブルのメニューのように近くで読み取るコードなら、短いURLで約2×2cmが実用上の最小サイズだということ。2つ目は、離れて読み取るコードなら、読み取り距離のおよそ10分の1の大きさにすることです。1メートル離れて読むコードなら幅約10cm、部屋の向こうのポスターならさらに大きく。どちらも誤り訂正「中」の短いURLを前提にしています。内容が長いとモジュールが小さくなるので、より大きく印刷する必要があります。
ファイルについては次のとおりです。
- PNG 1024×1024(初期設定):300ppiで幅約8.7cmまでくっきり印刷でき、チラシ、カード、ラベル、メニューには十分です。
- PNG 2048×2048:300ppiで約17cmまで。ポスターや看板に。
- PNG 256・512:メール、プレゼン資料、ウェブサイトなど画面用です。
- SVG:ベクター形式なのでピクセルサイズがありません。印刷会社やデザイナーに渡すときや、Word、オンラインのデザインツール、Illustrator、InDesignで大きく使うときはSVGを使いましょう。
小さなPNGを引き伸ばして大きく印刷するのはやめましょう。モジュールの輪郭がぼやけます。大きなPNGを作り直すか、SVGを使ってください。ウェブサイト用にコード画像のファイルサイズを小さくしたい場合は画像圧縮が使えますが、QRコードは単色の面でできているので、PNGのままでも十分小さいはずです。
コードの種類ごとの説明
URL / テキスト
https:// から始まる完全なURLを貼り付ければ、スマホはそのページを開くよう提案します。https:// がないと、多くのスマホは内容をただのテキストとして表示するだけで、これが「印刷したコードが動かない」よくある原因です。テキストにも使い道はあります。製造番号、短い案内、参照番号などです。ただし、テキストのコードはどこにもリンクしないことを覚えておきましょう。
メール
宛先と、必要なら件名と本文を入力します。読み取るとスマホのメールアプリが開き、宛先と内容が入力済みの新規メールが表示されます。送信するには本人が送信ボタンを押す必要があるので、勝手に送られることはありません。メールアプリによっては本文の事前入力が無視されることがあり、宛先と件名のほうが確実に反映されます。
電話
電話のコードを読み取ると、その番号に電話をかけるよう提案されます。海外のスマホからでも、海外からでもかけられるよう、国番号を「+」付きで入れるのが確実です(例:+81 3 1234 5678)。
SMS
SMSのコードは、宛先と本文が入力された状態でメッセージアプリを開きます。予約用のキーワードや「4番テーブルです」といった使い方ができます。メールと同じく、送信するのは本人です。テスト用のコードを読み取ったところ、入力した番号とメッセージがそのまま戻ってきました。
Wi-Fi
Wi-Fiのコードがあれば、ゲストはパスワードを入力せず、カメラを向けるだけでネットワークに接続できます。ネットワーク名(SSID)を表示どおり正確に入力し、パスワードとセキュリティの種類を選びます。家庭やオフィスのほとんどのネットワークは「WPA / WPA2」、パスワードのないネットワークは「なし」です。ネットワーク名を公開していない場合は「ステルス(非公開)ネットワーク」にチェックを入れてください。
記号を含むパスワードには注意が必要です。セミコロン、コロン、カンマ、ダブルクォート、バックスラッシュはWi-Fiコードの書式で特別な意味を持つため、パスワードの一部として読まれるよう印を付ける必要があります。このツールは自動でそれを行います。「Cafe; Guest」というネットワーク名と pa;ss:wo,rd"x\y というパスワードで試したところ、読み取ったコードには両方が正しく印付きで、そのまま入っていました。ネットワークの設定の調べ方や、ゲスト向けの案内カードの作り方はWi-Fi用QRコードのガイドで詳しく説明しています。
このツールで作れないもの
独自の書式を持つコードもあり、このツールは対応していません。銀行や決済アプリの支払い用QRコードと、連絡先を直接アドレス帳に登録するvCardです。支払い用のコードは、内容を確認してくれる各サービスのアプリで必ず作成してください。名刺なら、自分の連絡先ページへのリンクで同じ役割を果たせます。電話番号が変わってもページを更新するだけで済み、印刷した何百枚もの名刺を作り直す必要がありません。
印刷前の5分チェック
QRコードの問題の多くは、印刷したあと、つまり直すのが高くつく段階で見つかります。次の手順でほとんど防げます。
- プレビューではなく、ダウンロードしたファイルを読み取る。機種の違う2台、できれば古い機種とOSの違う機種(iPhoneとAndroid)で試します。
- リンク先を確認する。オフィスのWi-Fiだけでなく、モバイル回線でも正しいページが開くか。Wi-Fiのコードで本当に接続できるか。
- 実寸で1枚試し刷りする。本番と同じ紙に刷り、掲示する場所の照明の下で読み取ります。光沢紙やスポットライトの反射は、画面上の確認では絶対にわかりません。
- 実際の距離から読み取る。1メートル離れて読むなら、1メートル離れて試します。
- 元データを残す。コードに入れた内容とSVGを保存しておけば、あとで同じコードを作り直したり、古いコードの中身を確かめたりできます。
リンク先のページを、読み取る価値のあるものに
QRコードは約束です。「読み取れば、今すぐスマホで役立つものが手に入る」という約束です。リンク先のページの出来が、次のコードを読み取ってもらえるかどうかを決めます。小さな画面で見やすく、モバイル回線でもすぐに表示され、ログインやアプリのダウンロード、Cookieの壁を挟まずに、掲示物で約束した内容を見せられるようにしましょう。ページが重くなる最大の原因は大きな画像です。幅1080ピクセル程度に縮小し、画像圧縮で軽くすれば、たいてい解決します。メニューや料金表なら、PDFよりシンプルなウェブページのほうがスマホで読みやすくなります。
QRコードが本領を発揮する場所
QRコードが役立つのは、その場で長い文字や入力しにくい文字をスマホで打つ手間を省けるときです。そうでなければ、短いURLを印刷しておくほうが親切なこともあります。コードが力を発揮するのは次のような場所です。
- メニュー・料金表。ダウンロードが必要なPDFより、自分のサイトのページにつなげましょう。卓上POPなら幅3cm以上で印刷し、紙のメニューを好む人のために紙版も用意しておきます。
- 名刺。連絡先ページやポートフォリオへのリンクに。このサイズでは、URLをごく短くし、誤り訂正は「中」にします。
- ポスター・チラシ。人が立ち止まって待つ場所の、目の高さに置き、何が得られるかを一言添えます(「営業時間はこちら」など)。理由がわかると、人は読み取ってくれます。
- ゲスト用Wi-Fi。客室、受付、カフェに額入りのカードを置けば、パスワードを一文字ずつ伝える手間がなくなります。パスワードを変えたら、カードも作り直しましょう。
- 商品パッケージ・取扱説明書。設定動画やサポートページへのリンクに。よく手に取られるパッケージなら「中高」か「高」に。
- イベント。プログラム、会場マップ、受付ページなどに。開場前に、本番の印刷物と本番の照明で読み取りを確認しましょう。
画面、スライド、動画に表示するQRコード
画面に表示するコードも印刷と同じルールに従いますが、いくつか注意点があります。画面は明るいので、暗い会場では真っ白な背景がモジュールの周りににじんで見えることがあります。少しだけ白を落とすか、画面の明るさを下げると読み取りやすくなります。プレゼンでは、コードを1枚のスライドに大きく載せるか、最後列からでも読める大きさで隅に置き、皆がスマホを出せるだけの時間表示しておきましょう。30秒は長すぎません。動画では、コードを数秒間画面に出し、表示中は動きやズームを避けます。
SNSでは、見る人の状況を考えてください。多くの人は、読み取りに使うのと同じスマホで投稿を見ていて、スマホは自分の画面を読み取れません。SNSではタップできるリンクのほうが効果的で、コードは大きな画面や印刷物で見てもらう版に使いましょう。画面用なら512pxのPNGで十分で、スライドやメールも軽くなります。
QRコードの安全性:作る人にも、読み取る人にも
QRコードはリンク先が見えないため、駐車場の精算機やポスター、飲食店のテーブルにある本物のコードの上に、詐欺師が自分のコードを貼り、偽の支払いページへ誘導する手口があります。公共の場所にコードを掲示するなら、対策ができます。短縮URLではなく、見てすぐわかる自分のドメインのURLを使えば、スマホが開く前にURLを表示したときに、行き先を確認してもらえます。ときどきコードの上にシールが貼られていないか確認し、念のためコードの横に短いURLも印刷しておきましょう。
読み取るときは、タップする前にスマホに表示されたURLを確認し、思いがけず支払いやログインのページにつながるコードには注意してください。
プライバシー:データは端末の中だけで
コードは、ブラウザの中で動く小さなオープンソースのライブラリで作られます。入力した内容は、Wi-Fiのパスワードも含め、サーバーに送られることも、このサイトに保存・記録されることもありません。これはWi-Fiのコードでとくに重要です。サーバー側で処理するサービスでは、一時的にでもネットワーク名とパスワードを相手が受け取ることになるからです。
できあがったコードに入っているのは、あなたが入力した内容だけです。追跡用のリンクはないので、私たちを含め誰も、コードがいつどこで読み取られたかを知ることはできません。
うまくいかないとき
コードが読み取れない
次の順に確認してください。コントラスト(明るい背景に濃いコード、はっきりした差)、サイズ(距離に対して十分か)、クワイエットゾーン(白い余白が切れたり隠れたりしていないか)、表面(光沢のあるラミネートはカメラに光を反射します。つや消しを試してください)、印刷品質(輪郭がぼやけたりにじんだりしていないか)。内容が長い場合は、短くするとモジュールが大きくなり、何よりも効果があります。
ウェブサイトではなく検索やテキストが開く
URLに https:// が付いていません。付け加えて、コードを作り直してください。
Wi-Fiのネットワークは見えるのに接続できない
ネットワーク名とパスワードが、大文字・小文字や末尾の空白まで含めて完全に一致しているか、セキュリティの種類が正しいかを確認してください。ネットワーク名を公開していない場合は「ステルス(非公開)ネットワーク」にチェックを入れます。印刷後にパスワードを変更した場合は、コードを作り直す必要があります。
選んだ色で警告が表示される
反転コード(暗い背景に明るいコード)か、コントラストの低さを検出しています。コードは生成されますが、複数のスマホで確認してください。できれば、コードの色を濃くするか、背景を明るくしましょう。
印刷したコードがぼやける
PNGを元のサイズより拡大して印刷しています。大きく印刷するなら2048pxのPNGかSVGを使ってください。強く圧縮したJPGに変換した場合も、モジュールの輪郭がにじみます。QRコードはPNGかSVGで保存しましょう。
ここにない問題は、トラブルシューティングのページに、サイトのすべてのツールの解決方法をまとめています。
ほかの方法との比較
登録が必要な作成サービスの多くは、読み取り数の統計やリンク先の変更ができる動的コードを作ります。マーケティングには便利ですが、規約をよく読んでください。サブスクリプションや無料体験の終了とともにコードを停止するサービスもあります。
OSやブラウザの標準機能にも、特定の用途向けのものがあります。パソコンのChromeは共有メニューから表示中のページのQRコードを作れます。AndroidはWi-Fi設定から接続中のネットワークのQRコードを表示でき、最近のiPhoneも「パスワード」アプリから同じことができます。手軽ですが、サイズ、色、誤り訂正は選べません。
デザインソフトにもQRコード作成機能が付いていることが多く、レイアウト作業の流れで使うには便利です。
このツールは、よく使う種類を1か所で作れ、有効期限のない静的コードを作り、Wi-Fiパスワードの記号を正しく処理し、印刷用のPNGとSVGを用意し、あなたの情報をどこにも送りません。
関連ツールとガイド
- ゲスト用Wi-Fiを用意するなら、印刷前にWi-Fi用QRコードのガイドをお読みください。
- コードに入れるロゴ画像が必要なら、背景削除で背景を消し、画像トリミングで正方形にし、小さな画像はAI画像アップスケーラーで拡大できます。
- コードをウェブサイトやメールに載せるなら、画像圧縮でファイルを軽くしておきましょう。
